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Pensamiento

- el hombre es una caña que piensa -

キューバへ長期で留学、の前にやっておくこと お金編 その2

「決意の日」と「一年間で留学資金を貯めた方法」

自分のダンスの師匠でもあるKEIさんとの出会いから、キューバサルサの面白さに目覚めて、しばらく経った日、自分はその日が「決意を決めた日」だと思っています。

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そう、2011年10月2日(Facebookで確認)の岩手のサルサグループ・Casa de la salsa Morioka Club主催のSON四郎ライブに行ったときです。

www.geocities.jp

SON四郎:日本人4人でキューバのソンを演奏するグループです。

www.facebook.com


そのグループのボーカルリストであるMakotoさんと話しをしているときにふと自分の口が

キューバに行ってダンスの勉強したいんですよ〜」

なんて言っていました。「自分ってそんなこと考えてたっけ?」と不思議に感じていたのでよく覚えています。そこから「自分はキューバに行くんだなー」なんて思い始めて、留学資金のことについて考え始めました。

当時は貯金もなく(今もないのですが...)、「今の仕事(介護)を続けていては短期で留学資金は貯められない、別の仕事を探さないとな、、、ん、そしたら今の仕事辞めないといけないじゃん!」とは思ったのですが、10月、11月ともう少しで年度が替わる時期が迫っていたので、すぐ辞めるのは会社に迷惑がかかる、というか引き継ぎなどもあったので、上司には「1年後の4月には辞めます」とだけ伝えて、その間、留学資金がいくら必要なのか、次の仕事どうしようかなどを考えていました。
前回の記事のようなことですね。 

pensamiento.hatenablog.com

お金を貯めるにはどんな状態に自分がいたら良いのかを考える

まず考えたのは、単純に「給料が高い仕事」です。
でも、自分の能力で働ける給料の良い仕事なんてたかがしれてるので、ただ高い給料がもらえるだけじゃだめで、いかに安く暮らせるかを考える必要がありました。

そこで、一番お金の掛かる

「家賃とそれに付いてくる光熱費などの固定費」

をいかに抑えるかを考えました。

普通に一年間家賃を払い続けたら、いい出費になります。月に安くて4万円払うとして(田舎の場合)、12ヶ月払い続けると約50万円。これが全部自分の留学資金になったらとても大きいですよね。というか、お金を貯めているときに、50万円もしくはそれ以上の出費は痛い。
実家などに住んでいたら、払わなくても済むかもしれませんが、自分が働ける状態なら払うものだと自分は思うので、実家から通うという選択肢はありませんでした。また近くに稼げるような場所がなかった。
お家の人に協力して貰えるなら、その限りでもないと思います。自分のやりたいことを語って協力して貰うのも一つですね。

ということで

「給料が高い仕事で、なおかつ家賃など払わず住む場所がある」

ことを条件に考えていました。当時はそれが最善の方法だと思っていました。

お金を貯めるためにしようと思っていた仕事 2つ 

そこでまず思い浮かんだ仕事は、以前に地元の友人に聞いていた

「イカ釣り漁船での仕事」

彼の実家は漁師をやっていて、どのくらい稼げて、どのくらいキツイかを聞いていました。あとは、一度船に乗ってしまえば生活費はほぼかからないし、遊びにも余りいけない、というかほとんど時間がないらしい。

これはお金を掛けずに生活ができて、給料がもらえる!なんていい仕事だと思いました。

その仕事の辛さなんて想像もせず...

そしてもう一つは、

「自動車工場の季節社員」

新聞広告や折り込み広告なんかでも良く募集しているのをみましたし、求人募集雑誌でもよく見かけていました。

「会社の寮に住みながら、稼ぐ 月収○○万円」

寮費が「1万円」や「無料」の自動車会社の募集もあり、これも「生活費を抑えられるな」と候補の2つ目に入れておきました。

どっちをやろうか迷っていたのですが、ここでも自分の気持ちがワクワクする方を選ぶことにしました。それがいつも自分をいい方へ連れて行ってくれる気がしていました。

お金を貯めるための仕事 その1 「イカ釣り漁船で働く」

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ということで、こっちの仕事に自分はときめいたのでさっそく友人に頼んで仕事があるかどうか探してもらいました。
彼は2つの漁船をオススメしてくれたのですが、もちろん給料のいい方を選びました。

結論から言ってしまうと、1ヶ月でこの船から下りてしまうことになるのですが...

ちなみにイカ釣り漁船はどのくらい稼げるのかと言いますと

給料:300,000円/一月見習い期間 250,000円

です。
これはその時、一番いい給料を払っている船でした。その他の船は20万円、25万円というぐあいでした。
同じ仕事で自分が働けるなら、給料がいい方を選びますよね?

これだけみるとまぁまぁ稼げるなあと思いますよね。それが仕事内容と見合うと思うなら是非チャレンジしてみてもいいのかもしれません。

自分が乗っていた船は船長、ベテランの漁師Yさんと自分の3人で、中型船は通常このような編成になっています。

それでは、どんな時間割で働いてるのか、簡単に紹介してみます。

 イカ釣りの漁師の1日

  • 5:00 ( 6:00 ) 起床・前日に箱詰めしたイカを港に荷揚げします。
  • 7:00 荷揚げ後、魚倉に箱詰め用の氷1~2tをつめる。その後、沖へ向けて出発
    漁場によるが3〜4時間沖に走る。その間に朝ご飯を作って食べたり、発砲スチロールの箱、200~300箱に氷を詰めて叩いて、イカを入れる準備をしておく←これがなかなか大変!

    めちゃめちゃイカが釣れて、漁をしている最中に足りなくなったらまた大変、そうなると甲板は戦争と化す。自分とYさんで、イカを詰める役、箱に氷を詰める役に別れて、時には協力しあい、新鮮なままイカを箱に詰めようと努力します。
    イカは(というより船長は)待ってくれません、どんなに甲板が忙しくても、死ぬほどイカが釣れて自分達の手が回らなくなっても、叱咤(激励...はほとんどありません)ばかり、鬼軍曹でした。

  • 10:00 (11:00) 沖に到着、漁開始。船長が船を操縦し、漁場まで移動しイカ釣りロボットを操縦します。乗組員は釣れたイカを箱に詰めたり、針が絡まったときにそれをほどいたりする作業がメイン。その他もろもろ仕事はありますが大体の流れがそんな感じです。

  • 19:00 ( 20:00 ) 漁終了、帰港。またはそのまま「夜イカ」といって、電気を付けて夜通しイカ釣りをしたりします。昼の釣り方と夜の釣り方は違い、昼はソナーでイカの群れを追いかけて漁をしますが、夜は潮の流れに船を乗せて、船の明かりに寄ってくるイカを釣るという違いがあります。

  • 24:00 (時にはもっと遅く) 港へ到着。帰ってくる間に夕食を食べたり、シャワーを浴びたり、浴びれず塩まみれのまま寝てしまったり、その日の漁の成果によって、早く帰ってこれたり、遅くなったりと不規則です。
    寝てまた5時に起床。時には4時に起こされたり、船長の命令一つです。

イカ釣れてありがたいが、釣れるほどに地獄みる


北海道とある地区のイカ釣り漁 - YouTube

これは小型のイカ釣り漁船で、イカ釣りロボット4台(1台にドラムが2つ付いてます)ほどで作業は1人か2人でやってますね。自分が乗っていた船には左右6台(か5台)、後ろに1台で11~13台を2人で作業していました。

イカは釣れるときは際限なく釣れてきます。そうなったら地獄です。。。2人でどうにかこうにか協力してその地獄を切り抜けるしかないのです。イカを詰めてる最中に、イカ釣り針同士が絡まったら、箱詰めを中断してそれをほどきに行かなきゃいけない、初心者にそれをとくのはかなりの難題で、普段はベテランのYさんに任せるのですが、潮の流れが悪いと、12台のイカ釣りロボットについてる針がほぼすべて絡まり大惨事。しかし自分は遅いし要領が悪い。

そんな時にもYさんほどきき方を教えてくれたり、彼が自分に仕事の仕方を教えてくれました。Yさんは厳しい人でしたが、初心者の自分に漁師の仕事を教えてくれました。船長は怒鳴るばかりでしたが、Yさんは厳しさも優しさもある職人で素晴らしい人で彼がいなかったら、たったの1ヶ月ももたなかったかもしれません、そのぐらい尊敬できる人でした。

ほんとにイカ釣り漁の世界は厳しいものです。かなり重労働で体力が必要だし、イカが釣れた時の長時間の作業を乗り切る精神力も必要です。1年乗ったら超人になれると思います。
実際Yさんは超人でした。毎日睡眠3時間ほど(本人いわく、余り寝れないらしい)で自分と同じくらい動きます。漁師歴40年のおじさんで仕事に慣れてるとはいえ、超人的能力に自分は驚くばかりでした。

とほとんど良いことがないように見えますが、早朝の海の美しさや、仕事が終わった後の半端無い疲労感と達成感は他の仕事では味わえないものだと思います。それに、毎日新鮮なイカが食えます。もうイカなんて見たくない!って思うほど...笑

一ヶ月しか仕事をしていない自分は何も言う資格はありませんが、その後、Yさんも1年間続けることなく船を降りたと、そして、船長も解雇された...と、仕事を紹介してくれた友人が教えてくれました。
(家族で○○丸という船を経営して、船長(息子)は雇われ船長として働いていました。)

イカ釣り漁船で働いて得たもの

以前働いていた人も一年もたなかったり、一年働いたけど、その次の年も継続してその船で働きたいという人もいなかったので、毎年求人募集が出ていました。
他よりも高い給料で、それでもそこで働きたいという人がいなかったのは、どこかに問題があったからで、どんなに仕事がきつくても、安心して働ける環境や人が良ければが仕事を続けると思います。

特にイカ釣り漁についていえば、仕事がキツイのが前提で、何をよりどころにするかっていったら、共同生活をしている乗組員ぐらいで、24時間のうち一緒にいる人がどういう人物なのかっていうのはかなり重要だと思います。他の仕事なら、1日の仕事が終えたら「はい お疲れ様でした〜」と会社から離れて、いったん感情を切り替えることができる。
しかし、船の上ではそうもいかない「一緒に船の上で働いていく人達」ってのは「一つ屋根の下で共同生活をしていく家族」に等しい存在だと思う。そんな人が尊敬に値しない人や不信感をもたせるような人で、協力したい、助けたいと思えるような人じゃなかったら、一緒に働いていくのは難しい。

船の上では、船長を反面教師に「人の上に立つ人はどんな人物であるべきか」を、Yさんはどんなキツイ時も馬鹿な話をしたり、励ましてくれたり、いつも厳しく優しく、仕事を教えてくれた。ご飯は2人で作って、一緒に食べて、昔の面白話や、自分の話を聞いてくれたり、仕事と共同生活を通して、自分にとっていい親父(オヤジ)、男を教えてくれた。
仕事を途中でやめてしまうことについては、特にくやしさはないけど、もっと長く彼と一緒に働いて漁師について生き方について勉強したかったの、それが叶わなかったのが残念だった。

長くなったけど、何かをすると必ず何かしらの学びがあって、いつもそうやって成長してきた。いつも何かしら考え、何かを学ぶ、そのスピードは人それぞれだ、だから焦らなくてもいいはず、人は人、自分は自分「おれの時代は」なんて言われたら「そうだったんですね〜!」と聞いててそれも学びの機会とするのが良し。

2つ目の仕事は次回に続く。

ここまでに手に入れた資金250,000円

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